Point of No-Return

バイクが趣味なおっさんのブログ

20年の釣り:総括

年の半ばから久しぶりに再開した釣りでした。
「どうやって釣るんだっけ?ラインの結び方はどうだったっけ?」などなど、
時間が空くと経験も怪しいもんですね。

最初に釣れてくれたマゴチ君のおかげで、何となく勘が戻ってきましたが、
未だ怪しいものです。

「こうやれば釣れる!」って絶対ないんですよね。釣りは。
そこに魚がいないと始まらないし、いても、食い気がないとだめ。
食い気があってバコバコ食ってても、食ってるものとルアーが違ったり、
動かせ方が違ってもダメェ〜。(絶対、魚屋で買う方がいい!www)

12月初旬・・・何度も通った、沖堤防。朝日が眩しいです。

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写真では分かりませんが、シーバスがバコバコ何か食ってます。
水面が沸騰してるような、いわゆる「ボイル状態」が所々で起きてます。

ボイルの真っ只中にルアーを通しても当たりもしない…
昔、オフショア(ルアー船で沖まで出て鰹やシイラを狙う釣り)でも
何度も経験しました。
鰹がシラスなどの小さい餌を食っていて、口を開ければ栄養価の高い餌が入る時は
餌より大きな面倒なものは見向きもしません。

ただ海の中を想像すると、以下のようなミルフィーユ?になってると勝手に想像します。
水面直下:シラスの群れ
水中上層:シラスを食う捕食魚①
水中中層:①を狙うさらに大きな捕食魚②

①はカマスだったり、鯖やコノシロ、シーバスだったりします。沖なら鰹や青物。
②は大型シーバスやヒラメ、沖合なら沖ザワラにマグロやカジキ。

今回、ボイルしてるのは40cmアップのシーバスでしたので、
「どうせ見向きもしないのなら、その下にシラスじゃ満足しない野郎がいるだろ?」
と、ディープダイブ系(潜航深度が深い)ミノーをぶっ込みました。
(写真のルアーは人気のセットアッパー125S-DR:12.5cm)

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ただ、想定してたのは70cm程度の大型シーバスだったんですが、
食ってきたのはメーターサイズのサワラ君。
竿はディアルーナの9.6ft、リールはエクスセンスDC-SSという、
完全なるシーバスタックル…

ただ、ディアルーナは繊細ながらコシがしっかりしたロッドですし、
エクスセンスDCもバイトの瞬間から「魚、きましたでぇ〜」とロッドとハンドルから
ビンビン伝えてくれます。

「やばいサイズ?」と思った直後には「こりゃイケるわ!」という安心感。
フッキング位置も3個あるトリプルフックのうち2個は掛かってそうな感じ。
(実際はフロントフックは右口角、センターが左口角にがっちり)

「たのし〜!まさに目指してた釣り!これでバラしても後悔なしなし!」
って正直思えるくらいの最高の釣りができました。
エクスセンスの巻き上げ能力も、ディアルーナのタメも素晴らしく、
すんなり魚が上がってきました。(親切な隣の釣り人がタモ入れしてくれました。)

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ちなみにセットアッパーのフロント&リアフックは「がまフック」に換装済で、
センターのみオリジナルフックでしたが、センターは噛み潰され2本針状態に。
ルアーのフックは「万一」に備えてワンサイズ上げておくことをお勧めします。
(だいたい食い気のある魚はルアーの頭側:フロントを喰ってきます。)

釣った後ですが、サワラ(回遊魚系も)は「臭い」とよく言われますが、
後処理次第です。
(美味い食材を確保するか、二匹目を狙うかは釣り師次第)

①確実に脳絞め。
 鰓上部から眼に向けてナイフを入れ捻る。…これではまだ不十分で暴れます。
 次いで、正面頭部の左右の眼の間から鰓上部に向けナイフを入れ捻る。
 …多分これで動きが止まり全ての鰭がぴん!と立つはずです。(魚による)
  個人的にはここまでやれば神経絞めの必要はないと思います。
②完全に血抜きをする。
 鰓上部に切れ目を入れ(鰓取っちゃうのもあり)、
 尻尾手前の体幹骨(背骨)の下半分に切れ込みを入れます。
 背骨の中の上部は脊髄神経、下部には動脈が通っています。この動脈を切ります。
 この状態で脳死状態ですが心臓は動いているので体内の血液量の7割を占める
 鰓からと、体幹内の血液が抜ける状態にします。
 その上で、ストリンガーなどに掛けて海中に数分ぶっ込みますとほぼ完璧に血抜き完了。
③内臓を完全に抜く。
 腹側肛門部より浅くナイフの先を入れ、胸鰭下部まで切れ込みを入れ内臓を抜く。
 鰓除去からの内臓撤去でも結構です。
 釣った魚はフィッシュイーターですので内臓には何がしかの消化途中物が入ってますし、
 内臓と背骨間には腎臓があり血液と老廃物が溜まっています。
 加えて、内臓には怖いアニサキスも寄生していますでしょうから、
 彼らが身に移る前に除去しちゃうことをお勧めします。
 (店頭に並ぶ魚は見た目重視ですので、内臓まで抜かないですけど…)

今回のサワラはデカかったですが、家で捌いても臭くありませんでしたよ。
サワラは鱗がほとんんどないし、皮が薄く身割れしやすいので、タワシで擦れば十分です。
ちなみにシーバス程度までなら100均の金属タワシ1個で鱗は落とせます。

メータークラスのサワラですと家族4人分の刺身用の冊が2日分、西京漬も2日分でした。
(ウチは魚好き揃いなので、普通のお宅の参考にはならないかなぁ…)

 

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ベイトタックルでの釣りは楽しいですが、帰宅後道具を洗い、自分も洗い、
一息入れてから、魚を捌いて下拵えをしたのち、2機のべイトリールを分解・乾燥、
グリス&オイルアップして…  あーしんどかった。

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その後もバイクだったり車で数回釣りに行きましたが、
海にお帰りいただくサイズのヒラメ君たちと、ぎり刺身サイズのシーバスでした。
しっかし、手間と疲れは残りますが、自然の中で時間を過ごすのは良いですね!
魚も美味いし!

ちなみに家族に好評なのはマゴチ君達です。「刺身の味が最高!」らしい。

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