今週のお題「引っ越し」
寒いのもありますが、例年、この時期は陸っぱりでは魚が釣りにくい。
波打ち際の水温が15度以下になると、変温動物の魚は快適な深場に引っ越しちゃう。
もちろん、魚にもよります。
小さな稚魚なんかは、波に押されたり、養分豊富な浅場に集うので、
それを狙う寒さに強い、産卵期を終えた魚達は浅場に繰り出しますが数は知れたもの。
（確率は低いが、大物ヒラメとかが釣れるケースもある）
でも私は、寒い強風に煽られながら海辺に立ち続けられるほどの境地に立つほど
精進ができていないので、船に乗って深場で集う魚を狙うのである。
人間も釣り場を引っ越すのである！（船酔いとの戦いは覚悟の上で…）
普段は３m（10ft）くらいの竿でルアーをぶん投げている訳ですが、
船はスペースが限られるので、7ft（2.1m）以下の竿。
夏場のシイラやカツオ狙いなどの投げる釣りもありますが、
基本はバーティカルジギング（垂直方向に重いルアーを落として上げ下げして釣る）。
道具はこんな感じ。
釣りも楽しいけど、行くまでの準備と妄想が楽しいですよね。
「こんなので釣れるの？」
はい釣れます…が、餌つけて釣ったほうがいっぱい釣れます。
また、電動リール使えば、さらに効率的です。
朝から浜名湖は新居港の「わし丸」に向けて走る。
・わし（自分）の船だから「わし丸」という面白くて優男の船長さん。
もう知り合ってから20年以上のお付き合いなんですが、
元超大手電器企業から独立した方で、海外青年協力隊でスリランカ駐在経験もあり。
インテリで優しく、ちょっとエロいところもあるけど女性にも人気な珍しい海の男。
『うる星やつら』の諸星あたるが本人の追い求める理想像らしいです。
今回の足はセカンドカーのVW T -Cross。
見かけによらず1.0L ３気筒ターボという貧弱？なエンジンながらストレスなく走り、
燃費も往復で２０km/Lを切るレベルとお利口さん。
ガソリン高いから節約…リッターバイクと変わらんなぁ。快適性は段違い！
欲を言えばクルーズコントロールがGTIみたいに全車速追従型なら申し分なし。
さぁ、出航！（漢字変換で「出向」と出るのは嫌味以上の何者でもない）
風は治ったけど、朝方の波は結構高く1.5m程度。
先に高級魚の「甘鯛」を狙います。餌釣りの方（私以外の３名）はポツポツ釣られてました。
私はタイラバでウッカリカサゴ１匹。それでも嬉しい！
その後、太刀魚狙いに変更し、場所移動。
ポイントには沢山の船が来ています。
ジグを底まで落として、ただゆっくり巻き上げる…
途中で違和感を感じれば、太刀魚がヒット。細長い魚ですが結構引きますし楽しいです。
餌釣りのお客さんは、みなさんクーラーいっぱい！
私は手のひらサイズ（体高がねwww）３匹をお土産にして他はリリース。
（沢山釣っても保管スペースもないし、捌くの面倒）
アベレージサイズ。長靴30cmとしても１mはありますよね。
同船者の方はもっとデカイの釣ってました。
（太刀魚の歯が鋭く、ルアー切られるとイタいので安いルアー使うセコイ野郎！）
ラインはPE1.2号にリーダーにフロロカーボン5号(20lb）。
一度、太刀カッターにショックリーダーから切られたので、リールを予備役の
Tatula TW300に変更しましたが、巻き上げの楽さを除けば、十分使えました。
まぁ、ドラグ力はオシアジガーより上ですし、巻き取り量もそう変わらんし、
レベルワインダーがあるので、ラインの偏りを気にしなくてもいい。
深度100mくらいの太刀魚ジギングなら、TW300やスコーピオンMDも使用可能です。
いざとなったらキャストもできますしね。
やっぱりスーパーで買う太刀魚と違い、釣りたての魚は美味いですね。
塩焼きも刺身も最高でした。
今日、2日寝かした身を刺身と、炙りで食います。
素人なので見かけ悪いですけど、一応、アニサキス対策で5mm程度の薄作りにしています。
明らかに異常がない部分は短冊にしました。
持ち帰りの３匹は、釣りあげた瞬間に鯖折りで〆て、開腹からのエラと内臓を外して
潮氷（海水をジップロックに入れた氷で冷やしたもの）に漬けてますので、
アニサキスが内臓から身に移る隙も与えてませんし、血抜きも鮮度も十分かと。
ただ、既に筋肉中に寄生しているアニサキスは調理時に目を凝らして探します。
（今回は１匹のみ確認できたので退治しました。アニサキスは体が傷つくと死にますので
ここまで神経使わず、薄作りにすれば多分、大丈夫なはず。多分ね。）
