Point of No-Return

バイクが趣味なおっさんのブログ

泡沫の夢(「鸽子」:宋冬野)

6年前の北京赴任時…

勤務時間は除いて、一人っきりの都会暮らしは何かと生活が無機質に感じるものです。
まぁ、一人で過ごすことが苦にならない、自由を好む性格ですが、
日が短くなる晩夏あたりから、「なんか人恋しい」的おセンチ気分になるもんです。

そんな状況で耳にしたのがこの歌。
以前紹介した、お勧めの中国ドラマの主題歌です。

 

いや、当時は現地の言葉が今以上に怪しかった当時は意味も分からずでしたし、
そもそもYoutubeなんて北京じゃVPN入れても見れなかったしね。
ただオープニングで、グッと心掴まれた、っていう感じかな。


www.youtube.com

<めっちゃいい加減な和訳>迷子の鳩よ。
夜に私は腕を組み、南に、南に、飛んでいける翼を手に入れたいと切望した。
遠く名もなき高い山を、振り返る事なく飛び続ける鳩。
ただ、ただ、家への帰路を羽ばたき続ける鳩。
明日はすごく遠く、今日はすごく短い。
偽善者が、ただ衣食のためだけに、右往左往している。

昨日は北京で25個の星を数え、25個の秋の夜から過去と未来を得た。
彼らは偽りの顔で優雅な生活を謳歌している。
あなたは私の人生の後半という街の中にいて、そこでは老いる事なく、死ぬこともない。
鳩よ、あなたには、もう翼はいらない。

明日、山が雪と氷で覆われていても、私は二本の足で、裸足で、
あなたと山頂に立っているだろう。
子供の頃の二千の秘密は誰も知ることはない。

春がきた時、そっと歌を口ずさんでください。長い長い冬の歌を。
鳩よ、私はあなたの暖かい道にいる。

 

意訳すればこんな感じかと、勝手に思っています(した)。
間違ってたらゴメンなさい…
「都会での一人暮らし…翼があれば暖かい南(故郷かな?)に飛んで帰りたい。
 都会の連中は感情を隠しながら、陽気なふりをして文化的生活を謳歌してるフリ。
 時間はあっという間に過ぎ去るのに、明日がすごく遠い気がする…
 北京の街で過ごす私の人生に、寂しい過去と新しい未来が訪れた。
 あなたという存在が私の人生という街に住み始めた。
 もう翼はいらない。雪と氷に閉ざされた冬の山でさえ、私はあなたとなら、
 裸足で、二本の足で山頂にたどり着くことができるだろう。
 お互いの過去は誰も知らない。春になったら長かった冬を歌にして歌おう。
 あなたがいれば、どんな道のりだって暖かいのだから。」

♪昨天我数到等二十五颗星星,在北京第二十五个秋天的夜晚♪ってとこが、
すっごく心に突き刺さってくる。いまだに。

你在我后半生的城市里 长生不老,燕子

そうそう!この歌を歌ってる本人に火鍋屋で出食わしたんだった。
どっかで見た人やなぁ?と思ってたら、一緒に飯食ってた「天然モノ」が、
「あっ、あれ有名なシンガーソングライターや!」ってめっちゃ喜んでた。

でも、北京人は見かけた有名人に声かけたり、一緒に写真とって!なんて言いません。
この点、北京人というのは我々がイメージする中国人とは違い、立派な都会民です。
(北京だけよ。)

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