Point of No-Return

バイクが趣味なおっさんのブログ

泡沫の夢(你的名字)

昨日の新聞のTV欄を見て気づいたんですが、映画「君の名は」が放送されてましたね。
もう6年も前の映画になるんですね。

中国赴任1年目の年末、中国でも封切りされました。


これ、ネットで購入した映画チケットです。
席はもちろん、ポップコーンとか飲み物の事前オーダーもできてネット決済。
当日映画館に行ってQRコードを入場カウンターの機械に読み込ませればOK。

你的名字=「君の名は」 …映画名
(2张) = 2名    …人数
5排1座   = 5列1番  …席の場所  ってな感じ。

私自身はアニメにあまり関心がないのですが、あちらでは非常に盛り上がってました。
なんせ、向こうのジェネレーションX(80年代生まれ)以降は日本文化で育っていますし、
ファッションも文化も「日本大好き世代」です。
(年寄りも表向きは嫌ってますけど。あくまで表向きだけ。)

80年代生まれくらいから、比較的海外への留学組も増えてきます。(少数ですけどね)
・超お金持ち生まれ&超成績優秀な子=精華大学や北京大学
・超お金持ち生まれ&成績優秀な子 =欧米の大学に留学
・そこそこお金持ち&成績優秀な子 =日本の有名私立大学に留学
・そこそこお金持ち&そこそこ学力 =日本の私立大or国家資格系専門学校

「そこそこのお金持ち」と書いてますが、日本円で資産が「億超え」と思ってください。
地方の党幹部とか、中規模企業の子息っていうレベルかな?

90年代の鄧小平の政策で一番効果的だったのが、地方も含めた全国的な
「電気・電話」インフラの充実。結果、電気=TV含めた家電需要創出、
電話回線=ネット社会の基礎。電話回線は結局、携帯電話で爆発的に普及しました。
なので、ジェネX達はTVとネットの「申し子」なんですね。

で、最初はコンテンツがないため、文化的に馴染みやすい日本映画やアニメが
活用されたんですが、それが「三つ子の魂…」になってるわけです。
(30代だとアトムや一休さんウルトラマンが彼らのヒーロー)

と、言うわけで「君の名は」は前評判も高く、みんな挙って観に行ったようです。
結果、年末封切りに関わらず、16年の興行成績No.1だったと記憶しています。

まぁ映画に関わらず、6年前は非常に日本ブームだったと記憶しています。
なんせ、本屋での売り上げトップ5に、この本も入ってましたから…
(理解できるんだろうか?日本人でも?なのに)

「アニメ好きでもないオッサンが、なんで観に行ってんねん!」
確かに…
いっとき「北京の生活に疲れた」と、実家(老家:らおじぁ)に引っ込んでいた燕子が、
北京に舞い戻ってきて、「なんで日本で話題の映画を観にいかないのか!」と、
中国人に諭されて無理矢理連れて行かれたというのが真相です。

ただね、やはり中国の人たちには「タイムリープ」という概念は理解できないようです。
だって彼らは「今を生きている」人種なんでねぇ…
私の拙い中国語で説明するのは荷が重かったです。