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バイクが趣味なおっさんのブログ

泡沫の夢(餃子の季節?)

大抵の人は好きですよね?餃子。

宇都宮みんみん

ビールと一緒にまったりと楽しむも好し、白米と一緒にがっつくのも善し…
無性に食べたくなる時、ありますよね。

餃子の街、宇都宮が年間購入金額第一位から陥落して、静岡や宮崎になったとか、
マスコミはネタとして取り上げますが、「正直、どぉでもイイじゃん」。
(もっと大事なこと報道しろよ!だからTV /新聞離れしちゃうのにね。)

「宇都宮みんみん」の壁書きには「北京人はタレに酢だけを使う」とありますが、
正しくは「黒酢」ですので、ミツカン酢のような透明な酢ではありません。
多分、黒酢なので日本人は「酢醤油」にしたのでは無いのかな?

ほんでもって、酢よりラー油(辣油)だけ付けて頬張る人民が多かったですね。
また「揚げ餃子」は正しく書くと「炸饺子(zha-jiaozi:じゃ・じゃおず)ですが、
揚げた餃子は中国では、どこの地方でも見たことがありません。

まぁ、そんなことはどうでも良くて、香ばしくパリッと焼き上がった餃子…
(写真上が「みんみん」、下が「きらっせ」で取り合わせ)

宇都宮駅西口から馬場通を西に歩けばいろんな店がありますが、
10分程度のところにある「メガドンキ」B1にある「きらっせ」では、
有名店の餃子をフードコート形式でいろいろ食べれるので、オススメです。

本場も美味しいですよ。写真は四川省成都で昼飯に食った餃子。
中国人曰く、「餃子は東北地方(吉林黒竜江省あたりの北東中国)のが美味い。」
そのせいか「東北餃子」と書いた看板の店をよく見かけました。

「中国人は焼き餃子は食わない」説が、まことしやかに語られたりもしていますが、
余った茹で餃子を翌日焼いて食うことが多いので、「面子」大事の彼らには
焼き餃子は「みみっちい食事」感が強いだけです。
(まあ、日本人的には「冷やご飯をお茶漬けにして、人前で食う」イメージかと)

日本に個人旅行に行き始めた2015年くらいから、彼らの大好物は「豚骨ラーメン」。
サイドメニューの焼き餃子はすでに食文化として浸透しています。

北京中心部の北京僑福芳草地という高級ショッピングモールにある「博多一幸舎」。
土日昼の開店時間前には人が並ぶくらいの人気でした。

でも、常時食べるわけでは無いようで、冬至や家族が集まる正月などは、
「餃子を食う日!」である事は、ご存知の方もいるでしょう。
家庭料理なので、地方や家によって作り方はそれぞれ異なるようです。

ただ、上記以外にも夏を迎える初期にも食べます。
日本の鰻の日のようなものかな?
食欲が落ちる夏場(伏天)の初期(頭伏)に餃子を食うのです。
(まぁ、理にかなってるというか…)

初夏のある日、仕事終わって帰ると、なんかバッタンバッタンやってる…

燕子の作る伏天用の餃子の具材は炒り卵とニラ。皮は小麦粉を自分でコネます。
そう、ラー油も作ってる…(長くおいて置くものではないそうですわ)

「你很厉害!(すごいねぇ!)」
「当然呗~,在老家奶奶一起做饺子(当然だ。故郷だとおばちゃんと一緒に作ってた)」

「美味いのか?」
食うまで疑問(笑)でしたが、これがなんと美味いです。

日本じゃ家庭で、料理の仕方なんかを伝承する機会はどんどん薄れつつありますね。
中国人が正月や長期連休になると、こぞって故郷に帰るのは、
十数億人いるデカい国の中で、自己のアイデンティティを大事にする自然本能的な
行動なのかもしれませんね。日本人から見れば一つの国ですが、どうも感覚的には
連邦国家」のような感じで、省が違えば「異国人」ってな感じを受けました。
なので、日本人含め、あまり外国人に対する抵抗感のなさも感じましたよ。
(逆に言うと大国ですが、中国人としての一体感もあまり感じません)

さて、そろそろ暑くなってきたので、餃子でも食うかな。