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バイクが趣味なおっさんのブログ

泡沫の夢(重庆碗杂面)

今週のお題「マメ」

頭に真っ先に浮かんだもの…これ
重慶小面(重慶の麺料理)には色々バリエーションがありますが、
「碗杂面:wanzamian(わんざぁみぇん)」

重慶のある中国西部の名物麺です。
茹でた豌豆(えんどう)豆を肉味噌に混ぜこんだ麺で、
汁なし(干麺)、汁あり(湯麺)がありますが、私は汁なしで。

細麺で、日本人には茹ですぎ?くらいのクッタクタですが、大好物です。
「辛いの?」
う〜ん、そうかもしれませんが、花山椒(花椒:huajiaoふあじゃお)が効いて
スゥ〜スゥ〜しますね。笑 油っぽいですがさっぱりという不思議な食感。

成都に出張に行くと、私がこよなくこの麺を愛してるので、
現地の課長が、昼はいっつも連れて行ってくれたんですよね。
こんな店で中国人に混って麺を啜る。いやぁ、懐かしいわぁ。

バリエーションとしては、単なる肉味噌もありぃ〜の、

ピーナッツを混ぜ込んだものもあります。(サイドは昆布スープと汲み上げ豆腐)
本場の中国料理って意外とヘルシーですね。

中国西部というと、西安兵馬俑が有名ですよね。
もちろん古の都ですので、大昔に日本人も遣隋・遣唐使なんかでお邪魔していますね。
昔の中国はいろんな国から人を迎え、その知識や技術の提供にも大らかでした。

日本人にも馴染みが深い「三蔵法師」のホームタウン?でもあります。

西安で有名な麺は「biangbiang麺」(非常に画数の多い漢字でフォントがない…)
これ!

きしめんの倍はある(群馬のひもかわウドン程ではない)麺に、
熱した油で唐辛子&花山椒を揚げた?とんでもないモノをぶっかけて食うのです。
東京なら食べれるところがありそうですが、本場のモノを食った私からすると、
「きっと(辛さが)違うんじゃねぇ〜のかな?」と思います。

ご馳走してくれた現地の漢曰く、
「都の西安はいいが、周辺地域は荒野が多く、米も取れないし、夏は暑く、冬は寒い
 過酷な場所だったんだ。当然、食欲も落ちるから、辛い麺を啜ってパワーを
 つけなくちゃいけないので、『漢』たるもの、これを日に一回は食うのである!」と。

そう言われると、日本人としても男気を見せなきゃいけないので、
(ヒィヒィ心の中で泣き叫びながら)完食してやりましたよ!
でも発言者は半分以上残していたことを私は見逃さなかった。
(それで、その後の力関係が決まる訳ですよ。うふふ。)

中国は「麺文化」。
各地に色々ありますが、あと二つほどおすすめ(美味しい)を紹介しますね。

コロナで有名な「武漢」の『热干面:reganmian(るぅがんみぇん)』

脱線した新幹線を埋めちゃったので有名な温州の海鮮麺。
(魚、貝、海老の出汁が効いてて、これも美味い)

いやぁ、西安での私の男気?が噂になって、取引先同士の「横の繋がり」で、
「あいつは日本人のくせに、中国の麺が好きなようだ。」と広まり、
行く先々で、麺料理を振る舞ってもらいましたよ。ありがたいありがたい…

「あんた、そんなに麺が好きなんだ?」って?

家では「コメ派」です。