地図だとこんな感じで、距離は400km程度。
海越えもあるので、走破とは言えませんが。
早起きして高速道路で南下。
ちょうど九州北部に線状降水帯が発生して、えらい事になってた日曜日。
熊本は小雨で人吉あたりからの県境では本降りといった状況。
鹿児島まで入れば雨足は弱まってきました。
まずはずっと訪問したかった知覧の平和会館。
平和の鐘あたりから垣間見える、ボロボロの零戦を見て、
目が霞んできます・・・
当時の若者達が「国を守る」ために沢山命を散らしてしまった記録…
普通は若者を守り、その未来に託すのが歳上の人間の努めではないのか?
その立場にいた人間は何を考えていたのか?保身?????
この惨劇を防ごうとは思わなかったのか!
誰が責任を取ったのか!
などなど、遺言や遺物を涙ながらに見ながら、いろんな気持ちが浮かんでは消える…
誰も声を出さない静寂な館内で、心の中は非常に複雑で、気持ちが煮えたぎる…
でも最終的には、未来を信じて散ってしまった人達への感謝の気持ちに昇華される…
本当に住みやすい、世界に誇れる国にして頂いて、ありがとうございます…
我が祖父、歳くっていたのもあって指導役として生き残り、
随分前に95歳の天命を全うした。
「俺は死に損なった…飛行機という夢のある便利な乗り物が人殺しの道具になった。
こんな思いをお前らはするんじゃない!偉いさんは何もしてくれない。
自分が感じる正義を果たさなきゃいけないんだ。」
南方、中国をわたり、マラリアにも罹り戻ってきてからは家族からも「変人扱い」。
そりゃそうだろう…知覧に行って爺さんの気持ちが少しだけわかる気がする。
少しだけ…
なんて回想しながら「番所鼻」に向かう。
空は晴れず、旅立つパイロット達が手を振ったであろう開聞岳は見ることかなわず。
でも、ここには「タツノオトシゴハウス」があって、生まれたばかりの
赤ちゃんタツノオトシゴを見る事ができました。養殖しているそうです。
生と死の不可解な感情をもったまま、指宿方面の山川港に向かう。
ここからほんと、小さなフェリーに小一時間乗って大隅半島に渡ります。
日曜だけど予約もせずに1時間前に着いたら「一番乗り」。
誘導係の人に徒歩圏にある道の駅を教えてもらい昼食。
気持ちは複雑だけど腹は減る…生きてるってこういう事なんですねぇ。
唐揚げに鰹節が掛かり、鰹のタタキも付いていて1400円。美味しい…
満腹状態でフェリーに乗って、結構揺れたんですけど、異常はなし。
無駄に生命力が強い私。
到着した根占から一路、最南端の「佐多岬」へ…
天気も全く変わり、快晴で、平和の一言。
佐多岬からは垂水に向け海沿いのワインディングロードをひた走り…
またフェリーに小一時間乗って桜島を眺めつつ、
再度、薩摩半島の付け根の鹿児島市に入る。
ホテルにチェックインし、この日の夕食は「山本のハンバーグ」。
女性客とカップルが多い中、おっさん一人旅は浮きまくり…