チューブレス化にあたって、まずはタイヤを車体から外さないといけません。
(当たり前ですが…)
作業全体から言うと、後ろタイヤ外して、チューブレス化&タイヤ交換、
その後、前タイヤ外してチューブレス化&タイヤ交換の順で進めていきます。
理由は、後ろの方が外しやすいのと、リム幅が広いのでOutexチューブレステープを
貼りつける作業が楽なので、前タイヤ作業の「予行演習」になりますし、
アフツーはセンタースタンドがあれば常にリアが浮いている状態なので、
作業中の車体が安定した状態で放置できるからです。
前タイヤは外した後で、ジャッキなどで車体を支持しておかなければなりません。
不安定で怖いですよね。
なので、まずタイヤの車体から外す状況をまとめて記します。
⭐️前後タイヤ外す際の共通注意事項!
タイヤを外した後は、ブレーキレバー・ペダルを操作しないように!
ブレーキディスクがない状態でパッドが押し出され、タイヤ装着時に難儀します。
<リアタイヤ外し>
工具:27mmソケット&ロングレンチ(スピンナーハンドル50.5cm)
スピンナーは「長い方」が楽ですし、無駄にボルトを傷めないと思います。
(置き場に困りますけどね。凶器にもなりそうだし。www)
・アクスルシャフトはタイヤ下面に足先をツッコミ、タイヤを上方に浮かせながら
シャフトにかかる荷重を抜けば、手で抜けます。(固着してる場合はプラハン使用)
・チェーンアジャストボルトは緩める必要はないです。
シャフトが抜けると、チェーンが弛みますので、アジャストボルトを緩めなくて可。
・チェーンは床面に付いてホコリを拾わないよう、インシュロックなどで固定します。
・念のためカラーやワッシャーには左右がわかるよう油性ペンなどでマークし、
パーツクリーナーで洗浄。(ベアリングシールなども洗浄・給脂)
・アクスルシャフトは洗浄して、装着時にはモリブデングリスなどを薄く塗布。
→非常に簡単な作業です。チェーンとスプロケに指を挟まないようご注意!
<フロントタイヤ外し>
工具:アクスル用22mmソケット&前述のスピンナーハンドル、
アクスルホルダー用(12mm)&ブレーキキャリパー固定ボルト用(14mm)レンチ
機器:2t程度の小さなガレージジャッキ&アテ馬(ガレジャだけでもOK)
これがあれば車体をぶら下げたりしなくて済みます。
⭐️作業手順
①左右キャリパー幅よりタイヤ幅が大きいので、まず、キャリパーを外します。
ボルトはちょい固いのでボルトを舐めないようそれなりの工具を使ってください。
(ネジロック剤が塗布されています。)
キャリパーはブレーキラインに負荷かけないようインシュロック等で固定。
⭐️注意:マウント方向にはアルミのカラーが入ってるので紛失しないよう!
②アクスルを緩める。まだ抜かない…
③アクスルホルダー固定ボルトを緩める。
④エンジン下にガレージジャッキを突っ込み、車体(フロント)を1〜2cm浮かせる。
①〜③でジャッキ掛けちゃうと、タイヤが接地してないので無駄に体力必要。
また、車体が不安定なので危険です。
⑤アクスルシャフトを抜き出す。(これも足先でタイヤを浮かせて)
⑥タイヤを外した後、シャフトを戻し、アテ馬を掛ける。
(ガレジャだけでもいいですが、万一、油圧が抜けたら悲惨なので…)
(GSX-R1000K3用フレームスライダー)
ガレジャとボデーの間に挟み込みました。アドベンチャスポーツは最低地上高が高いので…
タイヤを外した後のアフリカツイン の悲しい前脚…(この後、念のためガレジャも掛ける)
はい、以上のような作業で車体からタイヤ&ホイールを外します。
組み付けは、当然逆だよね。折角の機会なのでボルト・シャフト類は洗浄と給脂。
【参考データ】
フロントホイールアクスルナット 60Nm(6.1kgf-m)
アクスルピンチホルダーボルト 22Nm(2.2kgf-m)
フロントブレーキキャリパーマウントボルト 45Nm(4.6kgf-m)
リアホイールアクスルナット 100Nm(10.2kgf-m)
(チェーンアジャストロックボルト) 27Nm(2.8kgf-m)